第174回国際セミナー「世界基準の呼吸器外科 〜上気道を見つめ直す〜」
「世界基準の呼吸器外科 〜上気道を見つめ直す〜」
後援
(一社)日本獣医麻酔外科学会、(公社)東京都獣医師会、(公社)神奈川県獣医師会、(公社)千葉県獣医師会、(公社)埼玉県獣医師会、(公社)川崎市獣医師会、(公社)横浜市獣医師会、(公社)大阪府獣医師会、(公社)大阪市獣医師会、(一社)兵庫県獣医師会、(公社)京都府獣医師会、(公社)京都市獣医師会
講師
Dr. Bryden Stanley
BVMS, MVetSc, MANZCVS, MRCVS, Diplomate ACVS
Animal Surgical Center of Michigan
Emeritus Professor of Surgery
College of Veterinary Medicine
Michigan State University
BVMS, MVetSc, MANZCVS, MRCVS, Diplomate ACVS
Animal Surgical Center of Michigan
Emeritus Professor of Surgery
College of Veterinary Medicine
Michigan State University
ご案内
今回のJAHA国際セミナーではDr. Bryden Stanleyを日本にお招きして対面で「呼吸器外科」の講義をしていただきます。Dr. Stanleyは世界的にも大変有名な軟部外科医で、中でも形成外科と呼吸器外科の分野で大活躍されています。 2019年には当会で「形成外科学」の講義をしていただきましたが、その際には豊富な写真や動画を用いながら、わかりやすく手技を説明され、かつすぐに使える実践的な内容となり、大変評判の高いセミナーとなりました。また、私個人的にも今まで受講したセミナーの中で最も感銘を受けたセミナーとなりました。
本セミナーでは、犬と猫のQOLに多大な影響を与え、時に生死を左右する上気道の外科について講義していただきます。講義の内容は多彩であり、上気道の解剖と画像診断から始まり、近年世界中で人気となっている短頭種の上気道の問題(アップデート含む)、緊急的或いは時に救済として必要になる気管切開、様々なライフステージでの喉頭麻痺の診断と管理、喉頭蓋後傾の診断と管理、腹側喉頭切開の適応と手技、気管虚脱、そして最後に猫の上気道の問題についてもお話していただきます。全て興味深いトピックスとなることは間違いないと思います。
上気道の外科を実施する獣医師はもちろんですが、外科をされない獣医師にとっても知っておくべき内容が多数あると思いますので是非このチャンスに多くの先生にご参加いただければ幸いです。
学術委員 小山田 和央(松原動物病院)
本セミナーでは、犬と猫のQOLに多大な影響を与え、時に生死を左右する上気道の外科について講義していただきます。講義の内容は多彩であり、上気道の解剖と画像診断から始まり、近年世界中で人気となっている短頭種の上気道の問題(アップデート含む)、緊急的或いは時に救済として必要になる気管切開、様々なライフステージでの喉頭麻痺の診断と管理、喉頭蓋後傾の診断と管理、腹側喉頭切開の適応と手技、気管虚脱、そして最後に猫の上気道の問題についてもお話していただきます。全て興味深いトピックスとなることは間違いないと思います。
上気道の外科を実施する獣医師はもちろんですが、外科をされない獣医師にとっても知っておくべき内容が多数あると思いますので是非このチャンスに多くの先生にご参加いただければ幸いです。
学術委員 小山田 和央(松原動物病院)
トピックス
Day 1 13:00 -19:00
上気道の解剖と検査
腕利きの上気道外科医になる為には、鼻腔、鼻咽頭、口腔咽頭、咽喉頭、喉頭、声門直下部の解剖、機能、構成要素を理解していることが大事です。本講演では、耳を含む上気道の詳細な検査方法と系統的な所見の記録方法について解説をします。また、上気道の特徴を十分に把握するための適切な画像診断についても解説します。
上気道手術の周術期準備
上気道の外科的介入における術直後と最終転帰は、手術手技だけではなく術前、術中、術後の最適なケアにも左右されます。本講演では、逆流を最小限に抑える為の薬剤選択を含む患者の準備、そして腫脹・逆流・誤嚥を最小限にする術中の手技について解説します。合併症を減少させるために、全ての症例においてどのような術後管理ができるかについても説明します。
短頭種の気道手術-最新情報
短頭種の人気は世界中で高まっており、それに伴う上気道の問題は管理するのが難しい場合があります。本講演では、上気道の正確な特性評価とグレード分類の後に適応される外科手技についてお話します。鼻孔、口蓋、扁桃、楔状突起、喉頭蓋軟骨、梨状陥凹、喉頭室に対する様々な手技についても説明します。
腕利きの上気道外科医になる為には、鼻腔、鼻咽頭、口腔咽頭、咽喉頭、喉頭、声門直下部の解剖、機能、構成要素を理解していることが大事です。本講演では、耳を含む上気道の詳細な検査方法と系統的な所見の記録方法について解説をします。また、上気道の特徴を十分に把握するための適切な画像診断についても解説します。
上気道手術の周術期準備
上気道の外科的介入における術直後と最終転帰は、手術手技だけではなく術前、術中、術後の最適なケアにも左右されます。本講演では、逆流を最小限に抑える為の薬剤選択を含む患者の準備、そして腫脹・逆流・誤嚥を最小限にする術中の手技について解説します。合併症を減少させるために、全ての症例においてどのような術後管理ができるかについても説明します。
短頭種の気道手術-最新情報
短頭種の人気は世界中で高まっており、それに伴う上気道の問題は管理するのが難しい場合があります。本講演では、上気道の正確な特性評価とグレード分類の後に適応される外科手技についてお話します。鼻孔、口蓋、扁桃、楔状突起、喉頭蓋軟骨、梨状陥凹、喉頭室に対する様々な手技についても説明します。
Day 2 10:00 -17:00
一時的気管切開術と永久気管切開術
上気道手術をする全ての外科チームは一時的気管切開術の実施と管理に備えていなければなりません。一時的気管切開術の適応、実施時期、位置、手技に加え、手術で使用する様々な一時的気管切開チューブについても説明します。また、本講義では、患者の選別方法と、合併症を最小限に抑えた永久気管切開の実施法についてもお話します。
先天性、若年性、老年性発症の喉頭麻痺
喉頭麻痺は犬では様々なライフステージで起こる可能性があり(猫はそれほど多くない)、全身性の神経障害が緩徐に伴う場合と伴わない場合があります。若年性発症では、深刻な神経機能障害を伴うこともあります。本講義では喉頭麻痺の様々な症状、適切な診断法そして外科的介入を含む最適な管理についてお話します。
喉頭蓋後傾症-診断と管理
喉頭蓋後傾症は最近になって疾患として認識されるようになったが、おそらく長年もの間疾患として気づかれず、上気道雑音や断続的な障害を引き起こしていました。後傾はやや主観的な場合もありますが、上気道検査では常に喉頭蓋を評価するべきです。本講義では臨床兆候、診断、診断に確証が持てないときにどうするか、そして疾患の外科治療について説明します。
上気道手術をする全ての外科チームは一時的気管切開術の実施と管理に備えていなければなりません。一時的気管切開術の適応、実施時期、位置、手技に加え、手術で使用する様々な一時的気管切開チューブについても説明します。また、本講義では、患者の選別方法と、合併症を最小限に抑えた永久気管切開の実施法についてもお話します。
先天性、若年性、老年性発症の喉頭麻痺
喉頭麻痺は犬では様々なライフステージで起こる可能性があり(猫はそれほど多くない)、全身性の神経障害が緩徐に伴う場合と伴わない場合があります。若年性発症では、深刻な神経機能障害を伴うこともあります。本講義では喉頭麻痺の様々な症状、適切な診断法そして外科的介入を含む最適な管理についてお話します。
喉頭蓋後傾症-診断と管理
喉頭蓋後傾症は最近になって疾患として認識されるようになったが、おそらく長年もの間疾患として気づかれず、上気道雑音や断続的な障害を引き起こしていました。後傾はやや主観的な場合もありますが、上気道検査では常に喉頭蓋を評価するべきです。本講義では臨床兆候、診断、診断に確証が持てないときにどうするか、そして疾患の外科治療について説明します。
Day 3 10:00 -17:00
腹側喉頭切開術-適応と手技
腹側喉頭切開術は侵襲性と一時的気管切開術の必要性から犬では推奨されることはほぼありません。しかし、特別に難しいことはなく、声門下管腔へのアクセスに極めて優れており、臨床的に著しい改善が期待できます。瘢痕組織や、増殖性の腫瘍、余剰組織を切除する際に行います。本講義では腹側喉頭切開術の適応と処置、術後管理のプロトコールについてお話しします。
気管虚脱
気管虚脱は小型犬種で極めてよく見られます。通常、この疾患には内科的管理の組合せが効果的であり、難治性の症例には様々な治療介入が行われます。本講義では、管内ステントの設置、管外リングの設置と症例選択について説明します。
猫における上気道の問題
猫の上気道疾患には、外科的介入が非常に効果的な場合があります。本講義では、短頭種の鼻孔狭窄を拡張するために必要な細心の外科手技、耳および咽頭ポリープの外科的、牽引そして内科的管理、喉頭麻痺および若年性ウイルス感染症に続発する鼻咽頭狭窄病変を永久的に開存させる方法についてお話しします。
腹側喉頭切開術は侵襲性と一時的気管切開術の必要性から犬では推奨されることはほぼありません。しかし、特別に難しいことはなく、声門下管腔へのアクセスに極めて優れており、臨床的に著しい改善が期待できます。瘢痕組織や、増殖性の腫瘍、余剰組織を切除する際に行います。本講義では腹側喉頭切開術の適応と処置、術後管理のプロトコールについてお話しします。
気管虚脱
気管虚脱は小型犬種で極めてよく見られます。通常、この疾患には内科的管理の組合せが効果的であり、難治性の症例には様々な治療介入が行われます。本講義では、管内ステントの設置、管外リングの設置と症例選択について説明します。
猫における上気道の問題
猫の上気道疾患には、外科的介入が非常に効果的な場合があります。本講義では、短頭種の鼻孔狭窄を拡張するために必要な細心の外科手技、耳および咽頭ポリープの外科的、牽引そして内科的管理、喉頭麻痺および若年性ウイルス感染症に続発する鼻咽頭狭窄病変を永久的に開存させる方法についてお話しします。
日程・会場
参加費・お申し込み
参加費と講義資料代(税込)
※セミナー参加費には、講義資料代は含まれておりません。
参加区分 | JAHA会員料金 | 一般料金/会員当日料金 | |
3日間受講 ※資料なし |
獣医師 | 66,000円 | 72,600円 |
獣医師奨学制度 | 33,000円 | - | |
学術会員 | 19,800円 | - | |
学生A(獣医師免許なし) | 9,900円 | 13,200円 | |
学生B(獣医師免許あり) | 19,800円 | 26,400円 | |
単回受講 ※資料なし |
獣医師 | 22,000円 | 24,200円 |
獣医奨学制度 | 11,000円 | - | |
学術会員 | 6,600円 | - | |
学生A(獣医師免許なし) | 3,300円 | 4,400円 | |
学生B(獣医師免許あり) | 6,600円 | 8,800円 | |
講義資料 | データ(PDF)のみ 6,600円 | ||
データ(PDF)+冊子セット 8,800円 | |||
昼食 | 1,100円/1日 ※10時開始のセミナーのみ |
講義資料について
【データ(PDFファイル)】
○講演スライドと講義ノート(日本語と英語)が含まれます。
○購入された方には、11月6日(月)に資料ダウンロード先をご案内いたします。
【冊子】
○講演スライドのみ(講義ノートは含まれません)カラー印刷したものを、当日会場でお渡しいたします。
*冊子のみの販売は承っておりません。購入をご希望の方は、必ずデータとセットでご購入ください。
*追加で冊子をご購入の場合は1冊 2,200円となります。
○講演スライドと講義ノート(日本語と英語)が含まれます。
○購入された方には、11月6日(月)に資料ダウンロード先をご案内いたします。
【冊子】
○講演スライドのみ(講義ノートは含まれません)カラー印刷したものを、当日会場でお渡しいたします。
*冊子のみの販売は承っておりません。購入をご希望の方は、必ずデータとセットでご購入ください。
*追加で冊子をご購入の場合は1冊 2,200円となります。
優待区分での参加について
○「奨学制度」は、獣医師免許取得後3年目までのJAHA会員が対象【要事前申込】
○ 後援団体会員、日本獣医師会会員の方は、JAHA会員料金でご参加いただけます。申込み時、備考欄に所属団体名をご記入ください。
○「学生A」料金は「獣医師免許を持たない方」のみ対象。別途、学生証のコピーをご提出いただきます。
○「学生B」料金は「獣医師免許を取得済みの方」(主に社会人大学院生)が対象で、上長にあたる方の推薦状のご提出が必須となります。
○ 後援団体会員、日本獣医師会会員の方は、JAHA会員料金でご参加いただけます。申込み時、備考欄に所属団体名をご記入ください。
○「学生A」料金は「獣医師免許を持たない方」のみ対象。別途、学生証のコピーをご提出いただきます。
○「学生B」料金は「獣医師免許を取得済みの方」(主に社会人大学院生)が対象で、上長にあたる方の推薦状のご提出が必須となります。
申込
キャンセル規定
セミナー前日までにご連絡の場合:キャンセル料1,000円
・連絡日が事務局の休日にあたる場合は、留守番電話メッセージ、E-mailでご連絡をお受けします。
・講義資料のご案内後は、資料代のご返金は出来かねます。
・セミナー直前でキャンセルをされた場合、昼食代をご返金できない場合があります。
・講師が体調不良の場合、講演がキャンセルになる可能性もあります。その際は参加費をご返金いたします。キャンセル料はいただきません。
・連絡日が事務局の休日にあたる場合は、留守番電話メッセージ、E-mailでご連絡をお受けします。
・講義資料のご案内後は、資料代のご返金は出来かねます。
・セミナー直前でキャンセルをされた場合、昼食代をご返金できない場合があります。
・講師が体調不良の場合、講演がキャンセルになる可能性もあります。その際は参加費をご返金いたします。キャンセル料はいただきません。
ご連絡
・お申込後、申込確認書の送付などE-mailでご連絡しますので、事務局からのメールを受け取れるよう設定をお願い致します。
・当日会場にて直接お申込みの場合は、会員料金や優待料金の適応外となり、全て一般料金となります。
・事前に昼食をご注文されていない方、当日申込の方は各自で昼食をご用意ください。
・受付は講義開始の30分前から開始となります。開場は1時間前からです。
・会場にてビデオやデジカメでの撮影はご遠慮ください。講義の録音は可能です。
・会場では空調調整を行うよう努めますが、適温には個人差がありますので、温度調整できる服装でご来場願います。
・体調が優れない方、発熱等症状がある方はご来場をお控えください。
・当日会場にて直接お申込みの場合は、会員料金や優待料金の適応外となり、全て一般料金となります。
・事前に昼食をご注文されていない方、当日申込の方は各自で昼食をご用意ください。
・受付は講義開始の30分前から開始となります。開場は1時間前からです。
・会場にてビデオやデジカメでの撮影はご遠慮ください。講義の録音は可能です。
・会場では空調調整を行うよう努めますが、適温には個人差がありますので、温度調整できる服装でご来場願います。
・体調が優れない方、発熱等症状がある方はご来場をお控えください。