第176回国際セミナー「難治性消化器疾患への対応 ~最新知見と次世代への展望~」
「難治性消化器疾患への対応 ~最新知見と次世代への展望~」
後援
(公社)東京都獣医師会、(公社)神奈川県獣医師会、(公社)千葉県獣医師会、(公社)埼玉県獣医師会、(公社)川崎市獣医師会、(公社)横浜市獣医師会、(公社)大阪府獣医師会、(公社)大阪市獣医師会、(一社)兵庫県獣医師会、(公社)京都府獣医師会、(公社)京都市獣医師会
講師
Dr. Jan Suchodolski
Professor, Small Animal Internal Medicine
Purina PetCare Endowed Chair for Microbiome Research
Associate Director for Research
Head, Microbiome Sciences
Gastrointestinal Laboratory, Texas A&M University
Professor, Small Animal Internal Medicine
Purina PetCare Endowed Chair for Microbiome Research
Associate Director for Research
Head, Microbiome Sciences
Gastrointestinal Laboratory, Texas A&M University
ご案内
このたびJAHAは、獣医消化器学の分野において世界的に著名なJan Suchodolski博士をテキサスA&M大学から招聘します。今回、会員の皆様のために企画したセミナーは「難治性消化器疾患への対応」についてで、全9トピックスにわたって最先端の研究成果と臨床応用について学ぶ貴重な機会になると思っています。
Suchodolski博士は、腸内微生物研究の権威として世界中で認められ、その豊富な研究経験と臨床知識に基づき、消化器疾患の診断と治療に革命的な変化をもたらしてきました。今回のセミナーでは、慢性腸疾患の新しい病態生理の理解、腸内微生物の重要性とその診断、さらに新しい治療法や食事管理の重要性など、多岐にわたる最新の知見が紹介されます。特に、糞便微生物移植(FMT)などの革新的な治療法に関するセッションは、参加者にとって実践的で即戦力となる情報を提供することでしょう。
日本の獣医師の皆様が日々の臨床現場で直面する難治性消化器疾患への対応力を向上させるための絶好の機会です。ぜひ、Suchodolski博士の洞察に満ちた講演から多くを学び、新しい知識を持ち帰っていただきたいと思います。このセミナーを通じて、日本の獣医療がさらに一歩前進することを願っております。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
学術委員 重田 界(桜花どうぶつ病院)
Suchodolski博士は、腸内微生物研究の権威として世界中で認められ、その豊富な研究経験と臨床知識に基づき、消化器疾患の診断と治療に革命的な変化をもたらしてきました。今回のセミナーでは、慢性腸疾患の新しい病態生理の理解、腸内微生物の重要性とその診断、さらに新しい治療法や食事管理の重要性など、多岐にわたる最新の知見が紹介されます。特に、糞便微生物移植(FMT)などの革新的な治療法に関するセッションは、参加者にとって実践的で即戦力となる情報を提供することでしょう。
日本の獣医師の皆様が日々の臨床現場で直面する難治性消化器疾患への対応力を向上させるための絶好の機会です。ぜひ、Suchodolski博士の洞察に満ちた講演から多くを学び、新しい知識を持ち帰っていただきたいと思います。このセミナーを通じて、日本の獣医療がさらに一歩前進することを願っております。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
学術委員 重田 界(桜花どうぶつ病院)
トピックス
Day 1 13:00 -19:00
慢性腸疾患の病態生理を理解するための新たなパラダイムシフト
様々なバイオマーカーを用いた近年の研究により、慢性腸疾患では慢性的な粘膜のリモデリングとディスバイオーシス(腸内毒素症)を伴った腸の持続的な機能不全を特徴とすることが明らかになっているが、これらの変化は患者による個体差が非常に大きい。本講演では、腸疾患の病態生理を理解するために重要な、新しい洞察、様々なバイオマーカーが腸の変化を評価する上でどのように役立つか、そしてこれらの慢性腸疾患の長期管理においてマルチモーダルな治療がどのように役立つか、を解説する。
マイクロバイオームとディスバイオーシス(腸内細菌叢のバランス異常)の重要性:治療のための診断と正しい解釈
マイクロバイオームは現在、動物の健康と病気に寄与する重要な器官と認識されており、腸疾患の管理においても重要である。本講演では、マイクロバイオームの健康と病気への寄与に関する現在の知見とディスバイオーシスを診断するためにはどのような方法があるかをまとめ、臨床での正しい解釈と管理に役立つ講義を行う。
慢性腸疾患の治療:なぜ複数の食事試験を常に最初に行うべきなのか
慢性的な腸の症状を呈している犬と猫の大多数が食事管理に反応することは、今や確立されている。本講演では、基礎疾患となる病因に加え、最低限これだけは押さえておきたい食事歴の聴取と複数の食事試験を適切に行う方法を示す。
様々なバイオマーカーを用いた近年の研究により、慢性腸疾患では慢性的な粘膜のリモデリングとディスバイオーシス(腸内毒素症)を伴った腸の持続的な機能不全を特徴とすることが明らかになっているが、これらの変化は患者による個体差が非常に大きい。本講演では、腸疾患の病態生理を理解するために重要な、新しい洞察、様々なバイオマーカーが腸の変化を評価する上でどのように役立つか、そしてこれらの慢性腸疾患の長期管理においてマルチモーダルな治療がどのように役立つか、を解説する。
マイクロバイオームとディスバイオーシス(腸内細菌叢のバランス異常)の重要性:治療のための診断と正しい解釈
マイクロバイオームは現在、動物の健康と病気に寄与する重要な器官と認識されており、腸疾患の管理においても重要である。本講演では、マイクロバイオームの健康と病気への寄与に関する現在の知見とディスバイオーシスを診断するためにはどのような方法があるかをまとめ、臨床での正しい解釈と管理に役立つ講義を行う。
慢性腸疾患の治療:なぜ複数の食事試験を常に最初に行うべきなのか
慢性的な腸の症状を呈している犬と猫の大多数が食事管理に反応することは、今や確立されている。本講演では、基礎疾患となる病因に加え、最低限これだけは押さえておきたい食事歴の聴取と複数の食事試験を適切に行う方法を示す。
Day 2 10:00 -17:00
蛋白漏出性腸症に対する新規治療法のアップデート
蛋白漏出性腸症(PLE)は長期予後が悪く、依然として治療が困難な疾患である。本講演では、PLEを引き起こす様々な病理に関する現在の知識をまとめ、食事性脂肪の調節に焦点を当てることで、どのように臨床反応の改善が見られるかを説明する。
第1部:慢性腸疾患でうまくいかないとき-猫のリンパ腫と好酸球性硬化性線維増殖症
猫のリンパ腫の診断と治療に関する最新情報と、猫の新たな疾患としての消化管好酸球性硬化性線維増殖症(GESF)に関する新しいデータについて講義する。
第2部:慢性腸疾患でうまくいかないとき-膵外分泌機能不全と胆汁酸性下痢
犬と猫における膵外分泌機能不全の診断と治療の最新情報、および最近発見された新しい臨床的症候群としての胆汁酸性下痢(BAD)の治療について議論する。
蛋白漏出性腸症(PLE)は長期予後が悪く、依然として治療が困難な疾患である。本講演では、PLEを引き起こす様々な病理に関する現在の知識をまとめ、食事性脂肪の調節に焦点を当てることで、どのように臨床反応の改善が見られるかを説明する。
第1部:慢性腸疾患でうまくいかないとき-猫のリンパ腫と好酸球性硬化性線維増殖症
猫のリンパ腫の診断と治療に関する最新情報と、猫の新たな疾患としての消化管好酸球性硬化性線維増殖症(GESF)に関する新しいデータについて講義する。
第2部:慢性腸疾患でうまくいかないとき-膵外分泌機能不全と胆汁酸性下痢
犬と猫における膵外分泌機能不全の診断と治療の最新情報、および最近発見された新しい臨床的症候群としての胆汁酸性下痢(BAD)の治療について議論する。
Day 3 10:00 -17:00
急性および慢性腸疾患における腸内病原体の役割に関する批判的議論:いつ治療すべきか、いつ治療すべきでないか
糞便中の腸内病原体(例:Clostridium difficile,C. perfringens,大腸菌など)は下痢症状のある動物によく見られ、現在では共生病原体と見なされていることがほとんどである。本講演では、これらの病原体の臨床的重要性と、なぜ大抵の場合治療すべきでないかについて批判的に議論する。また、腸疾患におけるGiardia属の役割についても説明する。
膵炎の診断と治療法:従来型と新しいアプローチ
本講演では、膵炎の診断に対する従来型と最新型の検査、および現在の新しい治療プロトコルについて議論する。
最新の治療法としての糞便移植療法-いつ、どのように
糞便移植療法(FMT)は、一部の患者において著しい臨床的改善をもたらす新たな治療法の選択肢である。本講演ではFMTの背景にある論理的根拠、ドナーのスクリーニングプロセス、臨床業務で容易に使用できる現在推奨されているプロトコルについて説明する。さらに、この最新の手順で最も恩恵を受ける患者層についても解説する。
糞便中の腸内病原体(例:Clostridium difficile,C. perfringens,大腸菌など)は下痢症状のある動物によく見られ、現在では共生病原体と見なされていることがほとんどである。本講演では、これらの病原体の臨床的重要性と、なぜ大抵の場合治療すべきでないかについて批判的に議論する。また、腸疾患におけるGiardia属の役割についても説明する。
膵炎の診断と治療法:従来型と新しいアプローチ
本講演では、膵炎の診断に対する従来型と最新型の検査、および現在の新しい治療プロトコルについて議論する。
最新の治療法としての糞便移植療法-いつ、どのように
糞便移植療法(FMT)は、一部の患者において著しい臨床的改善をもたらす新たな治療法の選択肢である。本講演ではFMTの背景にある論理的根拠、ドナーのスクリーニングプロセス、臨床業務で容易に使用できる現在推奨されているプロトコルについて説明する。さらに、この最新の手順で最も恩恵を受ける患者層についても解説する。
日程・会場
東京会場 11月16日(土)-11月18日(月)
参加費・お申し込み
参加費と講義資料代(税込)
※セミナー参加費には、講義資料代は含まれておりません。
参加区分 | JAHA会員料金 | 一般料金/会員当日料金 | |
3日間受講 ※資料なし |
獣医師 | 66,000円 | 72,600円 |
獣医師奨学制度 | 33,000円 | - | |
学術会員 | 19,800円 | - | |
学生A(獣医師免許なし) | 9,900円 | 13,200円 | |
学生B(獣医師免許あり) | 19,800円 | 26,400円 | |
単回受講 ※資料なし |
獣医師 | 22,000円 | 24,200円 |
獣医奨学制度 | 11,000円 | - | |
学術会員 | 6,600円 | - | |
学生A(獣医師免許なし) | 3,300円 | 4,400円 | |
学生B(獣医師免許あり) | 6,600円 | 8,800円 | |
講義資料 | データ(PDF)のみ 6,600円 | ||
データ(PDF)+冊子セット 8,800円 | |||
昼食 | 1,540円/1日 ※10時開始のセミナーのみ |
講義資料について
【データ(PDFファイル)】
○講演スライドと講義ノートが含まれます。
○購入された方には、11月11日(月)に資料ダウンロード先をご案内いたします。
【冊子】
○講演スライドのみ(講義ノートは含まれません)カラー印刷したものを、当日会場でお渡しいたします。
*冊子のみの販売は承っておりません。購入をご希望の方は、必ずデータとセットでご購入ください。
*追加で冊子をご購入の場合は1冊 2,200円となります。
○講演スライドと講義ノートが含まれます。
○購入された方には、11月11日(月)に資料ダウンロード先をご案内いたします。
【冊子】
○講演スライドのみ(講義ノートは含まれません)カラー印刷したものを、当日会場でお渡しいたします。
*冊子のみの販売は承っておりません。購入をご希望の方は、必ずデータとセットでご購入ください。
*追加で冊子をご購入の場合は1冊 2,200円となります。
優待区分での参加について
○「奨学制度」は、獣医師免許取得後3年目までのJAHA会員が対象【要事前申込】
○ 後援団体会員、日本獣医師会会員の方は、JAHA会員料金でご参加いただけます。申込み時、備考欄に所属団体名をご記入ください。
○「学生A」料金は「獣医師免許を持たない方」のみ対象。別途、学生証のコピーをご提出いただきます。
○「学生B」料金は「獣医師免許を取得済みの方」(主に社会人大学院生)が対象で、上長にあたる方の推薦状のご提出が必須となります。
○ 後援団体会員、日本獣医師会会員の方は、JAHA会員料金でご参加いただけます。申込み時、備考欄に所属団体名をご記入ください。
○「学生A」料金は「獣医師免許を持たない方」のみ対象。別途、学生証のコピーをご提出いただきます。
○「学生B」料金は「獣医師免許を取得済みの方」(主に社会人大学院生)が対象で、上長にあたる方の推薦状のご提出が必須となります。
申込
キャンセル規定
セミナー前日までにご連絡の場合:キャンセル料1,000円
・連絡日が事務局の休日にあたる場合は、留守番電話メッセージ、E-mailでご連絡をお受けします。
・講義資料のご案内後は、資料代のご返金は出来かねます。
・セミナー直前でキャンセルをされた場合、昼食代をご返金できない場合があります。
・講師が体調不良の場合、講演がキャンセルになる可能性もあります。その際は参加費をご返金いたします。キャンセル料はいただきません。
・連絡日が事務局の休日にあたる場合は、留守番電話メッセージ、E-mailでご連絡をお受けします。
・講義資料のご案内後は、資料代のご返金は出来かねます。
・セミナー直前でキャンセルをされた場合、昼食代をご返金できない場合があります。
・講師が体調不良の場合、講演がキャンセルになる可能性もあります。その際は参加費をご返金いたします。キャンセル料はいただきません。
ご連絡
・お申込後、申込確認書の送付などE-mailでご連絡しますので、事務局からのメールを受け取れるよう設定をお願い致します。
・当日会場にて直接お申込みの場合は、会員料金や優待料金の適応外となり、全て一般料金となります。
・事前に昼食をご注文されていない方、当日申込の方は各自で昼食をご用意ください。
・受付は講義開始の30分前から開始となります。開場は1時間前からです。
・会場にてビデオやデジカメでの撮影はご遠慮ください。講義の録音は可能です。
・会場では空調調整を行うよう努めますが、適温には個人差がありますので、温度調整できる服装でご来場願います。
・体調が優れない方、発熱等症状がある方はご来場をお控えください。
・当日会場にて直接お申込みの場合は、会員料金や優待料金の適応外となり、全て一般料金となります。
・事前に昼食をご注文されていない方、当日申込の方は各自で昼食をご用意ください。
・受付は講義開始の30分前から開始となります。開場は1時間前からです。
・会場にてビデオやデジカメでの撮影はご遠慮ください。講義の録音は可能です。
・会場では空調調整を行うよう努めますが、適温には個人差がありますので、温度調整できる服装でご来場願います。
・体調が優れない方、発熱等症状がある方はご来場をお控えください。